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△稽留流産▽



稽留流産 ~手術する事に~


『稽留流産』と診断されてから、一週間の様子観察期間を経て、もう一度診察してもらう事になった。
この一週間という期間は、“納得がいかないでしょうから”と先生はおっしゃった。

その時は、「そんな事は無いけど」と思ったものの、表現が違っただけ。
心の中は、流産という事実を否定したい気持ちでいっぱいだった。

突然の診断だったので、やはり 受け入れるまでには必要な時間だったように思う。

その一週間、稽留流産について、ネットで調べたり、体験談からわずかな希望を見つけ出したり、手術の事を調べたり・・・。

諦めてはいたものの、出血は全く無かったので、『あれから急激に育ってくれてたりしないかな?』
と、無理だろうと思いながらも、奇跡が起こらないかと願っていた。

悲しい事に、3回目の診察では完全に胎芽は育っていなかった。
そして、そんな気持ちに輪をかけて、悲しい気持ちにさせられた3回目の受診でした。


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【8月29日の日記より】

先週、流産の診断を受けて 一週間後の診察に行った。

 いつもの先生を指名したものの 運悪く夏休み中とのこと。
こういう時なので 信頼できる先生に診ていただきたかった。

 でも、仕方が無いので、受付の方に前々回の先生以外で・・と、無理を言ってお願いした。

   前々回の先生・・・流産の可能性に気づかず、問題ないと診断した。
             気遣いがなく、とても不快な思いをした。
             若い先生で、質問しないと話してくれず不安になった。
   など、順調な妊娠でも出来ればあたりたくないと思うのだけど
   こういう状況で、お任せするには不安があったので。

   他の2人の先生も新しめの先生で、よく知らなかったんだけど
   前々回の先生以外と言ったので、どちらかだった。

  
 日曜日の診察は午前中だけだし、とても混んでいる。
   待合室はいっぱいで、中待合室には15人くらい待たされる。

   妊婦さんたちと一緒に待つのも 今は辛いので 出来るだけ早く診察券を出した。
   それでも、私の入る診察室には私の前に2人診察していた。 その声が中待合室まで良く聞こえる。
  (声の大きな先生だな・・ 私の場合 流産だし、小声で喋ってくれるよね) 
 そう期待しながら 呼ばれて診察室へ入った。


    先生に挨拶して椅子に腰掛けた。
    『えーっと、流産って言われてるよね』    大きな声で話し始めた。
    「はい。」
    『書類もらってる?』   『流産の説明とか、手術のことの書類』
   
     手術になる場合の承諾書だけもらっていたので、一応サインして持っていた。
   でも、出さなかった。 
   
    「書類は承諾書だけしかもらってません。流産の事も聞きましたけど 一応今日診察してから今後のことを決める事になってるので」

    『あ、そう。 じゃ、見てみましょう・・・』


     エコーではやはり赤ちゃんは胎芽のまま大きくならず心拍も無い
    『これが羊膜ね、こっちが赤ちゃん。この時期心拍が見えてないとおかしいんだけど
     やっぱり見えないので 流産ですね。残念だけど』
 

   さらっと、言って終わった。 
   何が“残念だけど”よ・・・全然思ってないでしょう? 
   怒りがこみ上げてきた。 1%でも望みはあるかもしれないと 淡い期待も抱いていただけに。


   
  ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~


 内診が終わり診察室に戻ってから、『流産について』という紙を差し出された。

  先生はその紙に書いている事を読みながら説明しだした。
    大きな声。地声なんだろうけど、よく響く大きな声。

      『流産が・・・』 『手術は・・』 『麻酔は・・』
  
    ただでさえ聴きたくない言葉、こんな大声で言わないでヨ。
  待合室の妊婦さんたちにもきっと聴こえてるであろう声。

    とても悲しくなってしまった。 怒りさえ沸いてきた。
      私は返事もせずに 黙ってうなづいた。 

    先生は自信ありげに 色んな説明を大きな声で話す。
    『手術ってったってね~ ココには5~10分ってあるけど、私は5分でやっちゃうからね』
手を開いて“5”を示しながら話す。

     うんざりしながら早くこの説明が終わる事だけを願った。
   紙に書いてるからもういいよ・・・としか思えない。
     おもむろにため息をつき、返事をしなかった。(なに?この人? もうイヤーー!)

  先生はその態度が気に入らなかったのか、それとも聴こえてないと思ったのか
      大きな声で繰り返す。

   手術の日程を決め、その説明をされた。 
最後に何か質問は?ときかれて、私は『先生はどなたになるんでしょうか?』と聞いた。

    『一応、私がする事になりますけど』
        
      ガーーンッ!!

   家を出る前に 手術の日程を決める時、前々回の先生に当たらないようにしたいって事を
   どう伝えようか、色々考えていた。  それなのに・・・。


   どうしよう・・・この先生じゃイヤ。 こんなデリカシーのない人にされたら 雑に乱暴にされそうだ。
   手術の説明で、合併症や危険性などの説明の時も
    『まーね、こういう事もあるかもね~。その時は再手術ね。』
   『手術は見ながらじゃなくて、手探りでやるんだし、金属の器具で掻き出すんだから 可能性はあるよね』
   『痛いよー 麻酔はするけどね』


   不安を煽るような事ばかり 言っている。
 
   どうしようかと思ったけど、やっぱり嫌。 看護婦さんが来たのを良い事に、 いつもの先生にやって貰いたい旨を話した。

  なんだか面倒臭いことになっちゃったけど、おそらくその先生に依頼できそう。(良かった)

 診察室を出て、待っていた主人に「どうだった?」と聞かれ
少し泣きながら『今日の先生 嫌!』としかいえなかった。赤ちゃんの事より先に出た言葉だった。


     年の頃50代。ベテランそうに見えるその先生。
きっと、場面が違えば『良い先生』と思えることもあったのかもしれないし、そう思ってる患者さんも居るかも知れない。
   でも、今回の私には その先生は最悪でした。
    
   先生との信頼関係って大事だと思う。 元ナースの私。 
 いろんな場面で今までの経験とオーバーラップする事もある。
   自分はどうだったのかと思う事も反省する事もあるけれど、やはり批判も多くなる。
   
今回は悲しい診断なので、信頼できる先生でなければ 納得出来ない頑固な自分にも気がついてるんだけど・・・。  


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